すぴっと

いろいろな事をいろいろな熱量でバイアスかけまくりで書く

あまりにクソッタレ過ぎたlife -Simon Jap逮捕-

Twitterを見てぼーっとしていた夕方、私がバトルヘッズであることを知る後輩から一報が入った

 

「サイモン逮捕されましたね」

 

それを聞いた瞬間、よぎったのは某「うぇいよー」と、某「B-Boy? ノンノン慶應Boy!!」。

 

要は「草」だと思ったのだ。

 

勿論そっち方面でも戦慄だった。が、実際は。

 

「元妻への暴力」

 

なんだそりゃあ、と思ってしまった。

 

本当に草も生えない結末である。

 

アルバムもリリースが決まり、リリースパーティも決まり、まさかのこのタイミングで、逮捕。

 

しかも、ラッパーらしい結末とは言えない、本当に「悪いこと」であるのが、またショックだった。

 

 

実際のところ、個人的には。

 

Simon Japは人間性から見るとそこまで好きでも無い。

 

勿論、バトルのある種凄まじいまでのチンピラのロールモデルとしての場の掌握は目を見張るものがある。それは紛れもない事実である。

 

そのオラオラな見た目に反するテクニカルなライミングと、それを暴力的に放つ本人の怒気、剣幕。

 

そして駄々と言ってしまうと陳腐な気もするが、終わった後の感情的なコメント。

 

エンターテイナーとしては、間違いなく一流の男だと、私は思う。

 

 

ただ、その手法が個人的に少し好ましくなかっただけだ。

 

言語化しづらいのだが、なんというか、彼にはいじめっ子イズムを感じてしまう。

 

いじめっ子イズムというか、陽キャライズムと言っても良いだろうし、ある種エゴイズムと言っても良い。

 

 

自分が認めないものは自分より下だと見なすような、そんな雰囲気。

 

あくまで私がそれを感じ取っているだけだし、実際どうかは人それぞれだと思う。ただ、私はそういう彼の雰囲気が少し苦手だ。

 

例えば、ハハノシキュウとやってる時とか。

 

知ってる人は知っているだう。あの戦極の動画である。

 

ハハノシキュウのあまりの癖の強さが印象的な試合であるが、あれは一種のオタク対ヤンキーというスタイルウォーズだった。

 

そして私はこんな辺鄙なところで自己満足の文章を綴っているくらいなのだから、オタク寄りなのだ。

 

それも相俟って、SIMON JAPの吐く言葉の内容に少々蟠りを感じた。

 

 

ただ、それも彼の魅力の一つなのだとも思う。

 

あんなに我を突き通せる人間もなかなかいない。

 

現に、フリースタイルダンジョンの審査に対して、これまで他のMCが感じても言わなかった違和感や疑問、不満をあんなにもあっけらかんに審査員の目の前で言い放てるのは彼くらいだ。

 

だから私は、ちょっと嫌だと思う彼の人間性も含めて、彼というMCが結構好きだったのである。

 

 

だからこそ、今回の事件は残念だった。

 

と、言う訳でもないのが実際のところだ。

 

というのも、酔っ払って元妻への暴力で逮捕という、ガチのやらかし(草もガチのやらかしではあるが、このニュアンスは察してもらいたい)も、寧ろ彼というMCを彩るひとつのピースだとも感じてしまう。

 

彼の、完璧なまでに「完璧になりきれない」人間らしさがそこに出ている。むしろ自分らしくあろうとする彼の意固地さ、と言っても良いのかもしれない。

 

勿論許されて良い行為では無い。しっかりと反省するべき事案である。

 

ただ、フリースタイルダンジョンで般若までたどり着くも倒せなかったり、審査(KEN)に怒って帰っちゃったり、そのことをTwitterに書いちゃう感じ。要は、「アーティストよりも人間に寄っている」感じが、今回の事件にも表れているのかな、と思う。

 

 

割と、普段から隙ばかりなのだ。SIMON JAPという男は。

 

こんな重要なタイミングで、ラッパーらしくないことで捕まっちゃうのが、まさに彼らしいとも思ってしまう。

 

アルバムのタイトルである「くそったれ For Life」も、そうして考えてみると味がある。

 

彼自身、まさに今がくそったれと思っているだろう。

 

ただ、今後また社会に出てきた時に急に大人しくなられたら、それはそれで少し寂しい気もする。

 

いや、逆にそうしたとしてもその感じが最早SIMON JAPらしいのか……?

 

 

なんだか、自分で言ってることがよく分からなくなってきた。

 

ただ、コレだけは言える。

 

お酒の飲みすぎは、良くない。

 

ノミスーギはやめろ。エイエイ。